2026年9月11日
フルミストと従来の注射タイプの不活化ワクチンとの違いを挙げてみます。
① 発病を抑えることができる
インフルエンザウイルスは、気道の粘膜に感染し増えて、全身に広がります。
注射の不活化ワクチンは、血液中のインフルエンザウイルスに対する IgG抗体が作られることで、インフルエンザウイルスが全身に広がるのを抑えます。
この IgG抗体は気道粘膜には存在しないので、気道への感染そのものを抑えることはできません。つまり、感染そのものを防ぐというよりも、重症化を防ぐものです。
フルミストは、実際に鼻の粘膜で弱毒化されたウイルスが増えるため、気道粘膜でインフルエンザウイルスに対する IgA抗体が作られます。この IgA抗体 は、インフルエンザウイルスが気道粘膜に感染して増えようとすることを抑えるので、感染を抑え発病しないほうにすることができます。
特に2~7歳での効果が高く、不活化ワクチンの発病予防効果が20~30%程度なのに対し、80%以上の効果があるとされています。
②インフルエンザウイルスの型の違いに対応できる
インフルエンザウイルスは小さな型の変異を繰り返しており、その変異したどの型が流行するのかを予測して不活化ワクチンがつくられています。
フルミストは、ウイルスが 気道粘膜で増えることによって、IgA 抗体が産生されるだけではなく、抗体とは異なる免疫システムである細胞性免疫も刺激されます。
この細胞性免疫の働きのおかげで、型が異なっても効果が期待できます。
③効果の持続期間が長い
注射の不活化ワクチンの効果は4~6か月程度なのに対し、約 1年間効果が持続します。
④痛くない
鼻にスプレーするので痛くありません。大泣きしていたり、鼻炎や鼻閉がひどい場合はうまく薬液が入らない場合もあります。
フルミストの副反応
フルミストには、弱毒化された、25℃の低温で増殖するインフルエンザウイルスが使用されています。弱毒化されているので病気を起こす力はほとんどなく、さらには比較的高温の下気道(気管支や肺)では増殖できないため、重篤な副作用はまずありません。
鼻粘膜に軽く感染させるため、約半数の人に鼻炎、鼻詰まりなどの軽い鼻炎症状がみられます。お子さんでは 発熱がみられることもあります。
アナフィラキシーショックやギランバレー症候群などの重篤な副作用が起きる可能性もありますが、非常にまれです。
フルミストの接種ができない人
• 重度の喘息の人
• ワクチンの成分または過去に接種したインフルエンザワクチンに対して
重度のアレルギー反応を起こしたことがある人
• アスピリンを内服中の人
• 免疫抑制状態にある人
• 重度の免疫不全者の世話をしている人
フルミストを接種できる人 2歳〜19歳未満の基礎疾患のない人
フルミストの接種回数・料金 8000円 1回のみ